- 訪問美容のシャンプー台
- シャンプー台のメリット・デメリット
僕は通常のサロンで雇われ→フリーランスとして働いてからフリーランスで訪問美容師を始めました。
訪問美容と言っても「通常のサロンと同じ様に綺麗にしてあげたい!」
そんな思いがあって「できるだけ全てのメニューをする!」というのが前提であったのですが、やっているう内に色々なことを思うことがあったので書いていきますね。
まず訪問美容のことは認知はしていましたが周りの人で訪問美容をしている人がいてない状態。
誰に聞くことなく、自分で調べながら準備をしていきました。
全てのメニューをするのが前提で始めようと思ったので「シャンプー台は必須」
むしろシャンプー台がいらないと考えることがなかったのです。
そんな中で色々なシャンプー台を調べたり、ディーラーさんに色々なことを聞いて調べたりしました。
そして1つのシャンプー台を購入したのですが、届いてみて感じたこと。
使ってみて感じたこと。
シャンプー台は必ず必要なのか?
色々なことを感じました。
そんなシャンプー台を購入して感じたことを書いていきますますね。
僕のやり方が正しいわけではないのですが、フリーランスで訪問美容を始める場合の1つの参考にしていただければと思います。
- 訪問美容でシャンプー台は必ずしも必要ではない
- しかしシャンプー台があることでできる施術の幅は凄く広がる
訪問美容で使う移動式シャンプー台
訪問美容で使うシャンプー台は通常のサロンで使うものとはかなり異なります。
それは自宅や施設に持ち運ぶことをしないといけないからです。
なので自分で持って運べるものになるのです。
サロンに置いてあるシャンプー台のように重たい物・取り外せない物ではなくて「折り畳める物」や「自分で運べる物」になるのです。
自分で持って運ぶことができるので、どこにでも持って行けてどんな施術でもできる!
単純にそんなことを思っていました。
しかし実際に届いてみると思っていた感じとはかなり異なり、使って見ても通常のサロンの様に使い勝手がいい物ではなかったのです。
まず僕が購入したシャンプー台を写真付きで解説していきますね。
訪問美容師の移動式シャンプー台
「折りたたみ式のシャンプー台」です。
これならローラーもついており、どこにでも自分で持っていくことができてどんな施術でもすることができると思って購入しました。
そして別売りで「シャンプー台用の椅子」も購入しました。
通常の椅子では倒すことができないので、シャンプーをする場合は必ず必要になってきます。
ではここからは実際の写真付きで解説していきますね。
訪問美容・折りたたみ移動式シャンプー台
こちらが購入したシャンプー台と椅子になります。
左がシャンプー台・真ん中がタンク・右側が椅子
になります。
そしてシャンプー台のボールの中はこんな感じ。
まだ首元の枕をつけていない状態になります。
後ろの部分はこんな感じ。
何もつけていない状態です。
そしてこちらがシャンプー台で使う「シャワーホース」と「お湯の汲み上げモーター」と「枕」です。
正直お湯の汲み上げモーターの水圧は弱いです。
そして枕は痛い。
ただ水圧が強いとお湯が減るスピードは早くなってしまい、お湯が足りなくなってしまう可能性が出てしまいます。
なのでこのシャンプー台を使う時はシャンプーの水圧に頼るのではなくて「自分のシャンプーの技術」で満足してもらうことが重要だと思います。
そして枕は硬くて痛い。
僕は前サロンで使わなくなったシャンプー台の枕をくっ付けて使っています。
それ以外にもタオルを挟んだりなど、工夫をすることが重要になってくると思いますよ。
そしてお湯の汲み上げモーターとタンクは繋げれる様になっており、簡単に繋がります。
ここの部分を繋げるだけ。
押し込めば簡単に付きますよ!
シャンプー台に繋ぐとこんな感じ。
普段はゴムでまとめているので型がついて線がぐちゃぐちゃになってしまいますが、気になる方は使う時もゴムでまとめるなりしてもいいと思います。
シャンプー台はこんな感じ。
シャンプーヘッドが少し変わっていますが、柔らかくて痛くないですよ。
やりにくさもそんなに感じることはないので気にせずに使うことができると思います。
そして椅子はこんな感じ。
左は鞄(中身は空っぽの状態)
真ん中が座る椅子の部分。
右が手を置く部分とヘッドレストです。
裏側はこんな感じで折りたたみ式になっており、普段はこの状態です。
使う時は足を広げて組み合わせていきます。
組み合わせわせるとこんな感じ。
後ろのレバーをあげることで椅子を下げることができます。
下げるとこんな感じですね。
シャンプーをするなら問題ないところまで下がってくれますよ。
シャンプー台と組み合わせるこんな感じになります。
普通にシャンプーする場合は問題なく使うことができますよ。
使い方もサロンで使うシャンプー台と同じです。
訪問美容の移動式シャンプー台のデメリット
訪問美容で移動式のシャンプー台を使うことで色々なメリットがあります。
しかしそれ以上にたくさんの苦労やデメリットもありました。
- 移動が大変
- お湯を借りる・捨てる
これら細かく言えばこれ以外にもありますが、大きくこの2つです。
これらを順番に解説していきますね。
移動が大変
まず最も感じたのが移動や運ぶのが凄く大変だということです。
折り畳めるシャンプー台であっても軽い物ではありません。
ローラーがついていますが、外を転がした状態で自宅などで床に置くことはできないのです。
外から運んできて一旦置いておいて、施術する場所にシートなどを引かせてもらってから置くことになるので持ち上げないといけないので重労働です。
そしてなんと言っても椅子が重たい。
椅子の重さは大体15キロ以上はあります。
そして荷物が多くなることで車と自宅や施設の往復を繰り返さないといけないのです。
大体3往復は必要になってくるので、施術が早く終わってもすぐに次の訪問に行くことができないのでその運ぶ時間も考えてスケジュールを組む必要があります。
お湯を借りる・捨てる
移動式のシャンプー台を使うことでタンクに入れるお湯を借りることになります。
タンクに入るお湯は20Lです。
1回のお湯でシャンプーが終われば問題ないのですが、意外と20Lは少ないです。
なのでシャワーを使う配分を考えながらすることは凄く重要です。
訪問美容で施術をする場合はショートカットのグレーカラーがほとんどで、そんな場合はあまり問題ないのですが
デザインカラー・縮毛矯正などをする場合は何度かお湯を捨てて新たに汲みなおす必要があります。
何度もお湯を借りることも気を使わせてしまって、申し訳ない気持ちにならない様に声かけや気配りなどの工夫が必要になってきます。
またカラーをした後のお湯を捨てる時に排水溝など、黒くなったり汚れたりしない様に掃除は必ずすることは必須です。
スポンジや劇落ちくんなどを使って綺麗にしないと問題になったり、迷惑をかけることになるので注意しましょう。
訪問美容の移動式シャンプー台のメリット
訪問美容で移動式のシャンプー台を使うデメリットはありますが、それ以上にメリットもたくさんありますよ!
- 施術の幅が増える
- サロンを感じてもらえる
細かく言えばこれら以外にもメリットがありますが、大きくはこの2つです。
これらを順番に解説していきますね!
施術の幅が増える
そもそもシャンプー台がないとカット以外の施術はできないですよね。
そしてシャンプーなしのカットでは細かいカットなども難しくて、福祉・介護やボランティアの要素が強く出てしまうと思います。
しかしシャンプー台があることで
- カラー
- デザインカラー
- パーマ
- 縮毛矯正
これらの施術ができるようになります。
訪問美容をしている美容師はいても、カットだけをしている方が凄く多いのです。
メニューの幅が広がることはサロンでは当たり前でも「訪問美容では価値・差別化」になります。
そしてシャンプーを楽しみにしている方は多くて、それだけで喜んでくださる方は凄く多いのです。
なかなか自宅から出ることは難しい方でも贅沢やリラックスがしたい。
そんな方にヘッドスパなどをしてあげることで満足度は凄く上がりますよ!
サロンを感じてもらえる
そしてシャンプーをしてあげることで通常のサロンのような気持ちを感じてもらうことができます。
シャンプー台がないことでカットだけで終わってしまっては味気ないですよね。
もちろんさっぱりしてそれで満足してくださる方もいると思います。
しかし通常のサロンにくる方は「髪の毛を綺麗にしたい」以外にも「非現実的な空間を味わいたい」「特別感を感じたい」
そんな方が多くいらっしゃります。
そんな特別な空間を演出することは難しいですが、人にシャンプーをしてもらうということはそれだけで少し特別感を感じてもらえます。
なかなか自宅から出ることができない方からすれば、さらに特別感を感じることができるはずです。
普段の通っていた美容室の様に、特別感を感じてもらう為にも凄くシャンプーは凄く魅力的なアイテムと言えます!
他の訪問美容の移動式シャンプー台
今回は移動式のシャンプー台を解説しましたが、他にもシャンプーをするための道具があります。
- どこでもシャンプー
- 寝たままシャンプー
- ルームシャンプー
これらも訪問美容をするときに考えたシャンプー台ではあるのですが、僕の訪問美容のやり方やできることを考慮して折りたたみ式シャンプー台にしました。
自分のできる施術や考え方で選ぶことが重要です。
参考程度に見てください。
どこでもシャンプー
どこでもシャンプーは1番サロンで使われているシャンプー台に近い物です。
こちらのシャンプーだいを使えばよりサロンのシャンプーを感じてもらうことができて、満足度は上がると思います。
僕もこちらを購入しようか悩みました。
しかし折り畳めないことを考えると自分で運ぶことができない。
そしてやはり重たい。シャンプー台だけで12キロです。
椅子も合わせると自分一人では到底扱えきれないと思い断念しました。
何人かで活動する場合や大きな車で動く場合はこちらのシャンプー台でもいいかもしれませんね。
寝たままシャンプー
こちらは寝たきりの方をシャンプーするときに使うもので、空気を入れて膨らまして使う物です。
寝たきりの方を施術する場合に役立つアイテムですね。
しかし僕は寝たきりの方のシャンプーはしていません。
それはサロンで勤めている時にケアマネージャーの方に「どこまでのことをするのか決めた方がいい」とアドバイスを頂いたからです。
訪問美容では本当に色々な方がおられ、全てのことをするのが難しいのです。
もちろん勉強をしているところで、できる様になればやってみようと思っています。
しかしできないことをいきなりして迷惑をかけるわけにはいかないと思い、頂いたアドバイス通りにできることから始めて勉強しながらできることを増やしていこうと思ったのです。
ルームシャンプー
こちらは座ったままシャンプーすることができます。
折りたたみ式シャンプー台などを運ぶことが難しい方に嬉しいアイテムで、運ぶ作業が凄く捗ります。
そして首が曲がらない方でもシャンプーをしてあげることができるので通常の倒すシャンプーができない方でも洗髪をしたりカラーをすることができます!
使い方は掃除機を繋ぎ合わせて使います。
ルームシャンプーがお湯とシャンプーを出して、掃除機が吸うことでお湯が流れていかないということです。
こちらは凄く話題になっているシャンプー台なので、もう少し訪問美容の仕事が軌道に乗れば購入してみようと思っています。
訪問美容でやらないことを決めるのも大事
訪問美容をする際にシャンプー台をどうするか考える方がいると思いますが、まずはどこまでのことをするのか?
それを考えることが重要だと思います。
先ほど僕は寝たきりの方のシャンプーはしていないと書きました。
それは現状ではできないから勉強しながら徐々にやってみようと思っているのですが、できないからやらないことを決めるのも大事ですが
大変だからやらないことを決めるのもありだと思います。
シャンプー台の説明でも書いた様に「移動が大変」「重たい」のです。
そんな理由からカットのみの訪問美容師もたくさんいらっしゃいます。
カットだけだと荷物も比較的少なく始めやすい。
なのでまずはカットのみの訪問美容師を副業やパート感覚で始めてみるのもありです。
しかしカラーやパーマをしてあげたい。
けど荷物が多くなったり重たいものは大変。
そんな場合はルームシャンプーだけでやってみるのみいいかもしれません。
訪問美容は通常のサロンと違ってできないことはしない
通常のサロンで働いていると何をして欲しいのか希望を持ってご来店されます。
そして美容師ならできると思ってご来店されるので、できないことをことやらざるおえない場合があります。
しかし訪問美容ではそんなことはなく、できるかどうかの問い合わせがきてから予約を取って施術することになります。
なのでできないことを無理にする必要はなく、できることを精一杯してあげればいいのです。
逆にできないことを無理にしようとしても迷惑になってしまうことがあるので、できないことはメニューに入れないのも大事です。
そしてできる様になりたければ徐々にやっていけばいいので、いきなり全部をする必要はありません。
訪問美容に移動式シャンプー台は必要なのか?
訪問美容をする上で必ずしもシャンプー台が必要なわけではありません。
先ほども書いた様に「カットのみの訪問美容師」もたくさんいてるのです。
もちろんシャンプー台があった方がたくさんの施術ができます。
しかし最初はカットからのみで始めるでも全然いいと思います。
そしてカットのみで始めて勉強しながら徐々にできることを増やしていけばいいのです。
訪問美容では施術をして喜んでもらうことも重要ですが、気持ちの部分が凄く重要だと思います。