- 訪問美容のトラブル
- 訪問美容で注意すること
訪問美容は美容室と違って「外出が難しいお客様」です。
なので美容師がしやすい体勢を保つことが出来なかったり、施術する環境も全然違います。
そして最も心細いのが「訪問先では1人」だということです。
何かあった時には全て自分で判断して対応しなければならないし、何かあれば責任を取らないといけないかもしれません。
しかし「1番いいのは何も起こらない」ことです。
事前に注意しておくことでトラブルを起こさない様にすることが大切ですよ。
- 訪問美容をする前に把握しておくことで未然に防げる
- 訪問美容に慣れてきた頃にトラブルがあるので注意しましょう
訪問美容で起こるトラブル
訪問美容で起こるトラブルは小さなものから大きなものまでたくさんあります。
それこそ美容室で働いている状態では想像もしないことも起こるかもしれません。
そんな訪問美容のトラブルを「実際にあったことから予想して気をつけていること」まで解説していきますね。
- 忘れ物
- 金銭のトラブル
- 家・施設・服など、汚してしまった
- ハサミやバリカンによる怪我
- 職員様との意思疎通が取れていない
- 急な体調の変化
忘れ物
訪問美容のトラブルで最もやってしまいがちなことの1つですね。
訪問美容は施設や自宅に移動をして施術をするので、メニューによってもっていくものも違うし消耗品なら気づかないうちになくなっていることもあります。
そして僕が忘れ物をして最も焦ってしまったのが「カットクロス」ですね。。。
これがなけれがカットが出来ない。本当に焦りました。
訪問先が自宅から近かったので、事情を説明して取りに帰ろうとすると「大丈夫!大丈夫!これでしてくれたらいいから♪」と言ってゴミ袋を渡してくれました。
他にも「養生シート」や「スタイリング剤」など、小さなものを忘れてしまうことがありましたね。
なくてもなんとかなるものなら工夫次第で出来るので、そこまで焦ることはなかったですね。
金銭トラブル
金銭のトラブルも多いと思います。
これは僕はないことなのですが、ご利用して頂く方はご高齢の方が多くて「忘れてしまう」ということがあります。
認知症などの方は特に忘れしまうリスクが高いの注意が必要です。
家族様がいる場合は、家族様を相手にお会計をするようにしましょう。
そして必ず「領収書」をお渡ししてお互いにいくらの金銭のやり取りをしたのかを把握できるようにしましょう。
そして家族様がいない場合は「担当のケアマネ様」に施術が終わってお会計をしたことをお伝えしましょう。
誰もいなければ仕方がないのですが、出来るだけ第3者を絡めることでトラブルが減ると思います。
金銭のトラブルは多くの人の信用を一気に失うので、特に注意しましょう。
家・施設・服など、汚してしまった
訪問先で何かを汚してしまうこともよくあると思います。
特に注意しているのが「移動式シャンプー台」です。
移動式シャンプー台は荷物が多くなり、そして大きいです。
自宅などの搬入の際に注意が必要で、少しぶつけてしまうことでお客様の自宅を傷つけてします恐れがあります。
また家にぶつけなくても、足元がよく見えてなくて何かにぶつけてしまったりすることもあるので「特に注意をして丁寧に運ぶ」ことが大事ですよ。
他にもカラー剤の細かいのが飛んでしまって取れない汚れをつけてしまったり、洗面台をお借りをしてカラーカップを洗わせてもらうと、時間が立ってからカラーの色が出てきたりすることもあります。
カラーカップに関しては、個人宅のお客様の家の場合は洗わずに袋に入れて持って帰る様にして汚さない様にしています。
ちゃんと洗ったつもりでも、後から汚れがや色が出てくることがあるので洗わない様にしていますよ。
そして一応「保険」にも入っていますよ。
何かあって自分ではどうしようもない場合もあるので、そんな時の為に。
ハサミやバリカンによる怪我
そして特に注意しないといけないのが「怪我」です。
ご高齢の方の肌はシワシワでハサミやバリカンで簡単に切れてしまいます。
そして血が止まりにくいので気をつけなけれが大変なことになることもあります。
耳周りの細かい部分など、切りやすいところはハサミではなくてトリマーを使ってカットをしたり、しっかりとシワを伸ばしてバリカンやトリマーを使うなどの注意が必要ですよ。
少し雑にしたり丁寧にすることをサボってしまうことで、取り返しのつかないことになるので気をつけましょう。
お客様を怪我させてしまった場合でも「保険」は使えますよ。
職員様との意思疎通が取れていない
訪問美容では介護施設や障害者施設で施術をすることがあります。
そんな中で「職員様との連携」が凄く大事になってきます。
職員様はご利用者様のスケジュールを管理したり、体調に合わせて介助をしたりと1人1人のご利用者様の対応が違います。
そして訪問美容でお伺いさせて頂くことで、職員様の仕事が増えて負担になってしまいます。
なので出来るだけ負担にならないようにしないといけないのですが、慣れてくると自分の判断で勝手なことをしてしまいます。
「いつもこうしているからいいや!」「ご利用者様が大丈夫って言ったから大丈夫!」など、絶対にダメです。
最初にお伺いした頃はなんでも聞いていたことでも、経験して予測ができる様になると「判断出来る」と勘違いしてしまいます。
あくまで自分は美容師で「介護士ではない」のです。
自分の勝手な判断で「職員様との連携や意思の疎通」を怠ってはいけませんよ。
急な体調の変化
訪問美容のお客様は「ご高齢の方や怪我・病気をしている方」が多くて、体調が良くない方が多いです。
寝たきりの方や管を通している方など、体調が良い時もあれば悪い時もあります。
しかしこちらから体調の良い悪いが判断しにくい。
なので出来る限り2人きりにならない様にして、何かあっても対応してくれる人が近くにいる様にすることが大切ですよ。
こういったほとんどの場合は誰かいてくれるので心配はないと思いますが、人が離れる時は「注意点などを聞いておく」様にして、何かあればすぐに呼びにいく様にしましょう。
訪問美容のトラブルは未然に防ぐ、起きない様にすることが大事
訪問美容のトラブルには色々なものがありますが、全ては「未然に防げる」ことばかりだと思います。
介護のことはプロの職員様としっかりと連携をとり、個人宅では家族様に協力をしてもらう。
これを意識して施術は細心の注意をすることでトラブルを防ぐことが出来ます。
しかしそれは「常に気を張って常に丁寧に気をつけている状態」です。
凄く疲れることかもしれないし、たまに気が抜けてしまってトラブルを起こしてしまうかもしれません。
しかし大きなトラブルが起こってしまう可能性がある仕事なので、特に気を張らないといけない場面ではしっかりと意識をしましょう。
そしてどうしようもない時の為に「保険」に入っておきましょう。