- 訪問美容の料金帯
- 安売りのデメリット
僕は通常のサロンで雇われ→フリーランスとして働いてからフリーランスで訪問美容師を始めました。
通常のサロンと違う業態でどのようにすればいいのか色々なことで悩みながら始めたのです。
訪問美容のことを認知はしていましたが周りの人で訪問美容をしている人がいてない状態。
なので自分で調べるしかなく試行錯誤して始めたわけですが、どのようにするのがいいのか凄く悩むことが多々出てきたのです。
その内の悩みの1つが料金帯。
訪問美容の料金帯の基準などがわからないので凄く悩みましたが、結論としては個人で訪問美容をする場合は安売りはしてはいけない」ということです。
僕のやり方が正しいわけではないのですが、個人で訪問美容を始める場合の1つの目安程度で参考にしていただければと思います。
- 個人で仕事をする場合は安売りしてはいけない
- 安売りは自分を消耗してしまう
個人の訪問美容師の料金の決め方
まず料金帯の決め方ですが、気をつけた方がいいと思うのが「通常のサロンと同じではない」ということです。
当たり前のことですが、もし自分が訪問美容をするに当たって料金を決めるときに参考にするのはどんなことですか?
大体自分が勤務している美容室の料金帯を目安にしてしまうと思います。
美容室で働いているとそれが当たり前で、自分の勤務先が基準になってしまうのです。
勤務先の料金帯でお客様が満足しているしこれぐらいの料金帯が一般的に来店してもらいやすい。払ってもらいやすい。
など思ってしまうからです。
勤務先の美容室の料金帯を参考にしない
確かに地域などによって価格の基準みたいなものはあるかもしれません。
しかし、勤務先の料金帯はそのサロンの料金帯で支払うことができる人や支払うことで不満に感じない人が集まるからです。
そんな中で働いているとその勤務先のサロンの料金帯が一般的な基準になってしまうし「それ以上だと少し高いかも。。。」なんて考えてしまうのです。
他のサロンを見てみると料金帯はバラバラですよね?
ではなぜそれで成り立っているのか?
その料金帯で満足してくれる人が集まるからです。
もちろん料金以上の満足度を感じてもらわないと再来はしてもらえません。
しかしきちんとしたサービスと技術があれば必ず再来はします。
※最初に安売りをして次回の来店で料金が大幅に変わってしまう場合はそれだけでは難しいかもしれませんが。
地域の訪問美容の料金と店舗数を見てみる
では勤務先の美容室の料金を参考にしてはいけないなら何を参考にすればいいのか?
もちろん近隣にある訪問美容室です。
しかしこれも参考程度です。
先ほども書いたように「その価格の人が集まる」からです。
そして近隣の訪問美容室の料金帯を見てみると
通常の美容室と同じように「料金帯がバラバラ」なんですよね。
そして訪問美容室の店舗の数が圧倒的に少ない。
美容室で検索するとホットペッパーなどのHPがたくさん出てきますが、訪問美容室で調べると数はかなり少ないんですよね。
訪問美容室を探す人も少ないのでまだまだ需要は少ないところではあるかもしれません。
しかし今後需要が広がる見込みがあるのと、数が少ない訪問美容室なら価値を感じてそれなりの料金をお支払いしてくれるお客様がまだまだいてるのです。
もちろん地域には一定の基準価格みたいなものはあるのですが、それよりも安くする必要はないのです。
価値をしっかりと感じてもらうことで正当な料金なら支払ってくれます。
訪問美容師の料金は距離も入れる
訪問美容師をする場合は移動時間が発生します。
移動に時間がかかってしまうので必然的に担当できる人数が限られてくるのです。
さらにカットだけならすぐに始めることができますが「シャンプー」や「カラー」など、準備が必要な施術をするとさらに時間がかかります。
それら全てのことを込みの値段設定をする必要があるのです。
「施術」+「移動」+「準備」
これを含めた料金帯にしないと時間単価がかなり苦しいことになります。
訪問美容の出張費
上記にように「施術」+「移動」+「準備」を入れた料金帯にすると書いたのですが
出張費を取るから「移動」は料金に入れずに考えていいと思っている人もいるかもしれません。
これは大きな間違いで「出張費はより時間がかかる場合に+で料金を頂く」ものです。
予約を頂いたのが近隣で時間がかからないので出張費はいらいないとしても
予約時間に間に合うように早めに出発し、10〜15分でつく場所でも車を停めて自宅まで少し歩くなどの時間がかかるのです。
これらの余計な時間を料金にくれておかないと、出張費を頂かない場合に苦しくなります。
そして道が混むことなども予測して動かないといけないので思ったよりも時間がかかることもあるのです。
出張費はさらに時間がかかる場合に頂くものと捉える方がいいのです。
そして次回も利用してもれえるなどのリピートの方に出張費などをサービスすることもできます。
出張費などを別で考えすぎてしまうとリピーターの方にできるサービスの幅も少なくなってしまうし、安売りをすれば出張費のサービスなどできません。
しかし安売りしなければ出張費をサービスしてもそこまで痛手にはなることなく喜んでもらえますよ。
料金帯を高くすることで
そしてもちろん料金を高くしてしまうと顧客がつくのは遅くなります。
これは通常のサロンと同じで「価格が安い方が予約に繋がる」からです。
しかし安売りをすることで予約は入るかもしれませんが、薄利多売になってしまい自分が消耗してしまうことに繋がってしまいます。
そして思ったよりも利益にならないということ。
ではどうすればいいのか?
時間をかけるしかないと思います。
そして少しずつお客様をつけていくことで少ないお客様の数でもそれなりに利益に繋がります。
それに安い料金帯のお客様よりも正当な料金を支払ってくれるお客様の方がリピートに繋がるのです。
最終的にその方が収入が安定するので、先に少し苦しむか後で苦しむかということですが
一度安売りをしてしまうと料金はあげにくいので本当におすすめはしないですよ。
それに訪問美容を必要としている方はたくさんいますが、情報としてはまだまだ認知は低いのです。
なので安売りしても顧客を獲得するには時間がかかるので、どうせ時間がかかるなら正当な料金帯で時間をかけた方がいいと思いますよ。
訪問美容でお客様が付くまで準備をしておく
時間をかけて正当な料金のお客様が増えるまでどうすればいいのかということなのですが、これは準備をしておくしかいないですね。
通常の美容室で働いているうちに並行してしっかりと準備をしておくのです。
- どれぐらいの収入になってもやっていけるか?
- 収入が減ってもどれぐらいの期間を耐えれるのか?
この2点をしっかりと把握して、準備をしておく必要があるのです。
準備としては色々あると思いますが自分にできることや向いていることを、訪問美容を始めた時のことを予想しておくのです。
訪問美容で収入が減った時の準備
- 貯金・生活コストを下げておく
- 顧客の獲得
- 副業で訪問美容をしておく
- 他の収入源を作っておく
準備としては上記のことになると思います。
貯金・生活コストを下げておく
これは当たり前ですが、収入が少なくなれば貯金を切り崩すことになると思います。
僕も最初は多少切り崩しました。
しかし他の準備をそれなりにしていたのでそこまで貯金を切り崩すことなく生活をすることができましたね。
そして僕の貯金としては「1年収入がなくてもやっていける」ぐらいです。
これは貯金がたくさんあるからではなく、生活コストが低いからです。
僕は固定費以外では月に5万円あれば生活できます。
なのでそんなにたくさんの貯金がなくてもやっていけるので、フリーランスで訪問美容をやる場合は生活コストを下げておくのもいいですね。
そして貯金の目安は「半年間の生活費」があればいいと思いますよ。
収入が全くの0円になるわけではないので、それだけあればやっていけるでしょう。
生活コストが高いと多少変わるかもしれませんが。
顧客の獲得
そして次に顧客の獲得です。
これは通常の美容室で働きながらするのは難しいと思っている方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
僕はやめる3ヶ月前から既存のお客様全員に名刺を配りました。
これはどこで顧客が獲得できるかわからないからです。
誰かに配ってくれるかもしれないし、身内に困った人がいれば渡してくれるかもしれないからです。
そんな風に名刺を大量に配ることで「ケアマネ」「施設関係の方」「妊婦」「育児中」「年配」の方など、色々なところからいくつか問い合わせを受けることができたのと紹介にも繋がりました。
そして既存のお客様も訪問美容をしながら継続して担当できた人もいます。
訪問美容は客層が限られるので名刺を配ったリターンの割合は多くありませんが、それでもスタートした時点で0ではないのは気持ちが楽になりますよ。
副業で訪問美容をしておく
これは通常の美容室で働きながら訪問美容をするということです。
やはり実際に働いて顧客を獲得しておくことはフリーランスになった時にも0のスタートではないので手段としては有効です。
そして訪問美容の経験をすることもできるのでスムーズに仕事をすることができるので色々な面でメリットがあります。
初めて訪問するときは準備や段取りがわからない状態なので色々と困ることやあったほうがいいアイテムなどに気づけないので事前に経験しておくのはおすすめです。
しかし僕は全く訪問美容師をしたことがない状態で始めたのでなんとも言えないですね。
他の収入源を作っておく
そして1番のおすすめはここ!
収入がなくなっても「他の収入源を作っておく」ということです。
僕の場合はブログ・サイト運営です。
ブログをしてある程度の収入を確保しておくことで心配事はかなり減ります。
僕の場合はブログで月に10万円の副収入を作っておけたので、かなり気楽にフリーランスとして訪問美容師を始めることができました。
そして訪問美容の仕事がなくてもブログを書くことで何もしない日がないので「仕事がない不安」みたいなものはありません。
すぐに収入に繋がるものではないのですが、やり続けることで徐々に収入は増えていくので副業をする感覚というよりも収入源を増やす感覚ですね。
そしてブログをしておくことで自分の訪問美容室のサイトを自分で作ることもできるし、集客の幅を増やすこともできます。
収入源+集客が月に1,000円ほどでできるので、ブログ・サイト運営はかなりコスパいいですよ。
訪問美容で正当な料金を頂く
フリーランスで訪問美容を始める場合は安売りしては最終的に自分を消耗してしまい生活が苦しくなることに繋がります。
担当できる人数が限られる中でどれだけ良質な顧客を獲得できるかが重要なのです。
もし最低限の生活ができればいいなら料金は安くて大丈夫です。
しかし現状が良くても将来の不安はありますよね?
たくさんの料金を頂けなくても貯金ができるぐらいには欲しいはずです。
時間をかけて良い状態にしていく為にやる価値はあります。
そして少しでも早く軌道に乗せるためには準備が必要です。
- 顧客の獲得
- 副業で訪問美容をしておく
そして時間をかけても不安を少なくするための準備も大切です。
- 貯金・生活コストを下げる
- 他の収入源を作る
これらをしておくことでかなり心配事を減らすことができ、早く軌道に乗せることができるはずです。
僕がフリーランスになる前の状態
僕は上記にも書いたように準備をしっかりしました。
まず早く軌道に乗せるためにかなりの枚数の名刺を配りました。
自分で名刺を作っていたので「100枚500円ほど」で、なくなっても名刺が届くのを待つ必要がなく何度も作りました。
そして僕は普段から節約や生活費をかけないようにしていました。
生活コストが少ないのはリスクも少なくなくります。
固定費以外の生活費は月5万円ほど。
しかし固定費なども下げたいので、格安スマホや電気会社の見直しなどで下げれる部分は下げました。
そして副収入の確保。
ここは収入の面でも仕事がない状態でも心の余裕ができます。
ブログ・サイト運営で月に10万円を確保
フリーランスで訪問美容師をしながら並行してさらに収益を上げています。
ブログ開設はこちら
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副収入の必要性はこちら
フリーランス美容師は副業をしないと怖い。複数から収入源の必要性
ブログ運営をするメリットはこちら
個人で訪問美容を始める時
僕が訪問美容を始める時にお客様から
「固定費がかからない分安くしないといけない」
「値段が高いとお客様はつかない」
など、たくさん言われました。
それに凄く悩んだ時もありますが、実際にそれをしても生活は良くならないのです。
そしてこれらの助言をくれる方は
「訪問美容を知らない」
「経営を知らない」
のです。そもそも訪問美容の認知が少ないのですからみんな聞いたことがあるぐらいで実際にどんなものなのか知らないのです。
確かに苦労することもたくさんありましたが、固定費が少ない分収入が少なくても生活はできるし時間をかけても大丈夫なのです。
そしてちゃんと準備をして活動を宣伝して、実際に満足してもらえることで軌道に乗ります。